映画「聖の青春」の感想。松山ケンイチさん、東出昌大さんの名演が光る!【考察・ネタバレあり】

実在の棋士である「村山聖さん」の壮絶な人生とその生涯を描いた作品「聖の青春」が11月19日に公開されました。

主演の村山聖さんを演じるのは松山ケンイチさんです。

自ら望んで演じ、役作りの為に20キロも体重を増やしたということが話題にもなっていましたよね。松山ケンイチさん・東出昌大さんのファンとしては期待したい作品です。

今回は「聖の青春」を観てみた感想や考察を綴っていきたいと思います。ネタバレを含みますので、お気をつけください。

「聖の青春」の基本情報

作品情報

  • 【監督】森義隆(「宇宙兄弟」他)
  • 【脚本】向井康介(「神童」他)
  • 【原作】大崎善生(「聖の青春」)

佐藤信介監督の作品としては「GANTZ」シリーズや「図書館戦争」、「アイアムアヒーロー」など漫画原作の映画が多い印象がありますね。

主要なキャスト一覧

  • 村山聖(松山ケンイチ) 病と闘いながら、将棋の最高峰「名人」を目指し突き進む天才棋士。
  • 羽生善治(東出昌大) 聖と同世代のだライバルであり、聖が慕い尊敬した若きスター棋士。1996年将棋の七大タイトルを全制覇、史上初の七冠独占を達成する。
  • 森信雄(リリー・フランキー)
  • 村山トミコ(竹下景子)
  • 江川貢(染谷翔太)
  • 荒崎学(柄本時生)
  • 村山伸一(北見敏之)
  • 橋口陽二(筒井道生)

 

あらすじ(ネタバレなし)

幼い頃から腎臓の難病・腎ネフローゼを患い、入退院を繰り返した村山聖は、入院中に何気なく父から勧められた将棋に心を奪われる。

師匠との出会い、そしてプロ棋士として羽生善治ら同世代のライバル棋士たちと死闘を繰り広げ、まさに命を削りながら将棋を指した村山聖の壮絶な一生が描かれる。

映画をより楽しむための事前情報

映画の原作について

映画の原作は映画のタイトルと同様の「聖の青春」という小説になります。将棋棋士・村山聖を題材とした、大崎善生さんの2000年のノンフィクション小説ですね。

また、映画の原作とは異なりますが、映画と同様に村山聖さんの生涯をフィクションを交えておった物語である漫画版も発売されています。

「聖の青春」の感想

 松山ケンイチさんの名演技が光る

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村山聖を演じる為に体重を20キロも増量して臨んだ松山ケンイチさんですが、村山聖という個性的なキャラクター見事に演じていましたね。さすがはカメレオン俳優といった感じです。

村山聖の苦悩とをリアルに演じており、悲しくも鬼気迫る迫力があり、見ていて引き込まれていきました。

最初は体重が増えて太った松山ケンイチさんに違和感を持っていたのですが、後半になるにつれて村山聖にしか見えなくなってきます。

時折見せる笑顔なども可愛らしく、見ていて飽きさせないキャラクターに仕上がっているなと感じました。

東出昌大さんが羽生名人にしか見えない!

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松山ケンイチさん演じる村山聖のライバルとして登場するのが、天才羽生名人。今作では羽生名人を東出昌大さんが演じています。

東出さんが出演する場面は対局のシーンが多いのですが、羽生名人にそっくりすぎてびっくりしました。細かい仕草や表情などが上品で繊細であり、天才を感じさせる立ち居振る舞いが上手いなと思いましたね。

村山と羽生が会話を交わす名シーン

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個人的にいいなと感じたシーンは映画オリジナルの羽生名人とのタイトル戦の対局に村山が勝利した後、伊酒屋で語り合うシーンですね。

予告編を見ていてかっこいいなと感じていたセリフがここで使われていました。

村山「僕たちはどうして将棋をえらんだのでしょうね。」

羽生「ただ、私は今日あなたに負けて死にたいほど悔しい。」

村山「負けたくない。」

羽生「そう、それが全てだと思います。」

村山「羽生さんの見ている海はみんなとは違う。」

羽生「でも、村山さんとなら一緒にいけるかもしれない。そこはどんな景色なんでしょうね。いつか、一緒に行きましょう。」

互いが互いを認め合い、より高みを目指して共感する感じは見ていてすごく素敵でしたね。静かな場面ですが、熱さを感じました。

将棋のルールや原作を知らなくても問題無し

今作は将棋を題材とした作品ですが、将棋のルールを知らない人でも楽しめるように作られています。

というのも、盤面を写している場面が以外と少なく、戦況や勝敗も周りの反応で解るようになっていました。

このおかげで将棋のルールに詳しくなくても、今のはいい一手だったんだなというのがわかりやすいので、頭を使う必要がなく、無理せずに作品を楽しめるのはいいと思いました。

時折差し込まれる映像は必要だったのか

全体的にはすごく面白かった作品だったのですが、個人的に気になった点を一つ挙げるとするならばこれですかね。

対局シーンや会話のシーンなどに、街並みの映像や白鳥などの映像が差し込まれており、無音で静かな描写が描かれています。

個人的には俳優の名演技が見たい作品だと思うので、対局シーンではカットを入れずに棋士たちの細かい動きなども見ていたいなと感じました。

それほど松山ケンイチさん、東出昌大さんをはじめとした出演者の演技が素晴らしかったということですね。

総評

村山聖さんの壮絶な人生を見事に描き切った傑作だと感じました。

事実を基にした作品ということで予想外の展開などは少ないのですが、その分、各人が発する言葉一つ一つに重みがあり、見ていて心打たれるものがありました。

松山ケンイチ・東出昌大の名演っぷりを見るだけでも楽しめるので、ファンの方にもオススメですね。村山聖・羽生善治、二人の対局、会話は必見です。

あとがき

「聖の青春」の感想についてでした。この作品をきっかけに「村山聖」という人物を知ることが出来たのはすごく良かったです。